東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の駅施設における実証実験に、東芝アナリティクスAI「SATLYS」の顔認証システムを使用して参加しました。
JR品川駅では構造上の制約により、南北コンコース間の移動がスムーズに行えないという課題がありました。そこでSATLYSの顔認証技術を活用した、新たな通行システムの実証実験が行われました。
本システムは、北改札で顔情報を登録し、中央改札で同一人物であることを認証することで、自由通路の通行を可能にする仕組みです。顔認証装置はそれぞれの改札に設置され、Wi-Fiによるクローズドネットワークで接続されており、インターネットを介さずに安全に連携します。
2025年に実施された2日間の実証実験では、システムの有効性が確認出来るとともに、利用者からのフィードバックをもとに課題を検証し、今後に向けての改良点を整理することができました。
JR東日本では、駅を「交通の拠点」から、ヒト・モノ・コトがつながる「暮らしのプラットフォーム」へと進化させる「Beyond Stations構想」を進めています。現在の駅構造では人の流れが分断されるため、御社のAIカメラ技術を活用し、移動をよりシームレスにできないかと実証実験をお願いしました。
技術面では問題がないことが確認できたものの、導入には社内の仕組みや制度の整備が必要だと分かり、とても有意義な機会になりました。
SATLYSは、映像解析に特化した学習済みAIモデルを、クラウドAPI、オンプレミス向けSDK、さらにNVIDIA Jetson対応のエッジデバイス向けSDKとして提供しています。既に検証済みのAIモデルを活用することで、新たなモデル開発の手間を省き、アプリケーションへの迅速な組込みが可能です。また、AIモデルはカメラ機種に依存しないため、既存の監視カメラ映像をそのまま活用できます。さらに、複数のAIモデルを組み合わせることで、より高度で複雑な検知にも対応可能。多様な利用シーンに柔軟に対応し、お客様の課題解決に貢献します。
※製品の仕様は予告なく変更する場合があります。
※製品名は各メーカーの商標または登録商標です。